次の言葉をバスケットが好きな選手と指導者の皆さんにお送りしたいと思います。

『オフェンスはミズモノだけど、ディフェンスは裏切らない。』
きちんと習得すれば、必ず結果が出ます。
チームを勝利に導くのはディフェンス力なのです。


『オフェンスはミズモノだけど、ディフェンスは裏切らない。』

冒頭のこの言葉、もう少し詳しくお話しすると、どれだけオフェンス力の高いチームでも、
オフェンスには必ず「波」があり、その日のコンディションに左右されてしまいますよね?
オフェンスが試合になるとスランプに陥ることは多々ありますが、
その一方で、ディフェンスはスランプになることはありません。

しかし、コートの中に1人でもディフェンス意識の低い選手がいて、
ディフェンスが効果的に機能していないなら、その大きな要因の一つは、選手に
『守る』という強い意思が欠けているため、と言えます。

でも、「どうすれば、ディフェンスの意識を高められるのか…」
「毎日がんばって練習しているが、なかなかディフェンスが上達しない…」
というのが、現実なのではないでしょうか?

実は、選手たちの意識を高め、ディフェンス力を向上させるのは、意外と簡単!
ちょっとした指導のコツと、体の使い方を覚えてもらえれば良いのです。


今回ご紹介するのは、背が低いバスケット初心者ばかりのチームを、
たった2年でインターハイに導いた実績のある金田伸夫先生のディフェンステクニックで、
その最大の特徴は、「足の力に頼らない」ディフェンスなのです。

これは、今までのディフェンスフットワーク練習(足腰の筋力をアップさせるため、
時間をかけた地道な練習)とは相反する考え方で、驚く方も多いと思います。

しかし、平凡な能力の選手を短期間で上達させ、チームの一員として
活躍させたいのであれば、考え方を根本的に変えなくてはなりません。
その答えが、「足の力に頼らない」ディフェンスなのです。

これは、古武術の考え方(動作)をベースにしたもので、体重移動によって生まれる、
「体が引っ張られる力」・「倒れこむ力」・「落下する力」を利用しています。

これにより、力をためる、踏ん張るなどの、ディフェンスの「予備動作」がなくなり
気配を消して相手に接近し、動きを封じ込めることができるのです。

これはただ守る、ボールを奪うだけのディフェンスではありません。
予備動作なく、オフェンスに接近することで、
相手に大きなプレッシャーを与える「攻撃的なディフェンス」なのです。

しかも、足にかかる負担も軽減されるため、このスランプのない
「攻撃的なディフェンス」を40分間、フルに発揮できるようになります。

今、チームのディフェンス力に悩んでいるのなら、
ぜひ、このディフェンステクニックを選手たちに教えてください。
このテクニックは、背が小さく、筋力の弱い、ごく平凡な選手たちが、
体の大きい、パワーのある選手たちと戦い、勝つためのディフェンステクニックです。

なお、この気配を消して接近するという動きですが、
他にも、リバウンド、コースチェックなど、あらゆる動作に応用ができます。

最後にもう一度だけ。
『オフェンスはミズモノだけど、ディフェンスは裏切らない。』

ディフェンスとあわせて、オフェンス力の向上も狙うのなら、
『古武術オフェンス』もおススメします!